【都市伝説】水神様の神社で神隠しに遭いかけた気がする

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その時は勝手に入ったから、あー怒られるなーと思っていた。
祠の前まで来るとさっきまで生い茂っていた草がまったくなくて綺麗になっているのに驚いた。

そんな一瞬で綺麗になるはずがないのに不思議がっていると、お爺さんは話始めた。

なまりをそのまま書き起すと

「若ぇ氏ら、どっから来ただ?こん時期ば水神様に来ちゃあいかんでねが。せば、どこん倅(せがれ)だ?」

年寄りにどこの人間だと聞かれたら屋号で答えたほうがすぐにわかってもらえるような田舎だから、「○○です」と答えた。すると、

「そんじゃあ川向こうんとこのかぁ。だけぇこったらとこば来ちゃいかん。若ぇ氏は来る場所でねぇで」

「すいません。でもあの、さっきまでここ草ぼーぼーだったんすけど、刈ったんすか?」

と聞くと、

「おめぇら本当になんも知らねぇで、こったらとこ来ちゃいかんで。誰にも言うちゃいかんぞ!誰にも言うちゃいかん!」

このへんで本格的に気味が悪くなってきたし、幼馴染は泣きそうだしで帰ろうと思ってた。

「いいか?誰にも言うちゃいかんぞ!できるな?せば、本当にここば場所、どったらいう場所か聞いてねぇのか?」

家族や近所の人、小学校の先生達からは行くなと言われてたと答えると、

「どこば場所か知らでか?なん場所か知らでか!?・・・もう帰れ。せば、こん場所のことば絶対に誰にも言うちゃいかんぞ!もう絶対来ちゃいかん!祭りば時もいかん!」

ちょっとここで引っかかったんだけど、この水神社では祭りなんてない。

親父が小さい頃にはあったらしいけど、いつからかその祭りはやらなくなってる。
そのことを言うとお爺さんは物凄く驚いて声にならないといった顔をしてた。
神主さんがちょっと考え込んだあとにお経のようなものを唱え始めて、

「もう二度とここには来ちゃいけねぇ」

と言った瞬間、神社の鳥居の前に移動してた。

景色も帰っていた時と同じで真っ暗。
なんだったんだ今のは?と幼馴染と一緒に怖くなって家に帰った。

親に言おうかと迷ったけど「絶対に言うな」と言われてたので黙っておいた。

それから3年後の今年3月。

あの地震で実家が心配になったので無理をしてバイクで実家へ向かった。

家族は無事だし近所の人たちもみんな無事だった。

けど電気水道が止まってたので近くの川に水を汲みに行ったんだ。

すると幼馴染も来ていて話をしていると例の神社の話になった。

神社の裏の水路の水は綺麗だったね、みたいな話をしていたら、近くにいた近所のお爺さんに

「おまえら水神様に行ったのか!?」

と怒鳴られた。

ずいぶん前に少し行っただけです、と答えると

「子供はあそこに行っちゃいかんぞ!神隠しにあうぞ!昔っからあの水神様では子供がいなくなっちまって、河童が悪さしてるっていう話があんだ。もう5人は消え失せてば、今じゃ誰も近寄らん」

お爺さんの話を聞いて正直怖くなった。

もし俺らが子供だったらと。

「5年に一度、水神様の除草作業すんだろ?あれもワシら年寄り連中がやってんだ。だけぇ行っちゃいかんのよ」

地元には河童伝説があって子供を襲うような話。

もしかしたらあの水神様を祀ってる小さな神社が話の元だと考えると不思議な気持ちになる。

 

 
神隠しの正体は河童のイタズラ…?
やはり大人が「近づいてはいけない」と言う場所に好奇心で近づくのはよくないですね。
 
 
参照:パラノーマルちゃんねる
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