こちらがその投稿の一部です。
自分は工場で働いてるのですが、先日その工場で大きな事故があり、部下が巻き込まれました。
詳しくは書けませんが、右腕の肩から先が〇断され、右足も繋がってはいるものの、回復は不可能と言うことで切〇を余儀なくされるほどの大きな事故でした。
彼は意識不明で、救急車で病院に運び込まれました。
ですが、依然意識は戻りませんでした。
彼があまりにも怖いことを話していたので、恐怖におののいたそうです。
一体何が起きたというのでしょうか…。
続きをどうぞご覧ください。
まだ面会謝絶ということで、部屋の外で待機し、上層部との連絡に追われていた自分も相当の疲労からか、いつしか部屋の外のベンチで寝てしまいました。
夜中に人の声がして目が覚めました。
その声は、昏睡状態の部下がいる部屋から聞こえる気がしたので、ドア越しに覗いてみると、なんと彼が起き上がってベッドに腰掛けてるのです。
そこで、すぐに部屋に入って言葉をかけようと思ったのですが、なんか様子が変なのです。
彼が、ベッドに腰掛けたまま誰もいない空間に向かって、しきりに何か話してるんです。
携帯電話かと思いましたが、そんなものは持ってませんでしたし、あるはずもありませんでした。
内容が聞き取りにくかったので、そっとドアを開けて聞くと、いよいよその異常な状況がはっきりとしてきました。
「はい・・・・ええ、そうです」
「ここから先を引き裂けばいいわけですか・・ええ」
「はい、だいぶ生えてきました。腕の上がまだ」
「足も2ヶ月で生えてくるんですか、ありがとうございます」
このようなことを彼は、身動きひとつせず、部屋の上の方を見ながらずっと喋り続けていたのです。
普通なら意識が戻ったと喜ぶところなのですが、そのあまりの異常な状況に、逆に身動き1つ出来なくなってしまいました。
「はい・・ええ、ちょっと待ってください。今誰か見てる奴がいますが」
と彼は言ったのです。
背筋が凍りました。普段なら私のことを「奴」だなんて絶対に言うはずがありません。
私は恐る恐る彼の名前を呼んでみました。
「おい!」
とそのままの向きで言ったのです。
怖くて気がどうにかなりそうでしたが、とりあえず宿直の看護婦のところへ行き今までのことを全部話しましたが、当然請け合ってもらえず、とにかく意識が戻ったのなら病室に行こうということになりました。
病室に戻ると、彼はベッドの中で寝込んでいました。
「意識、戻ってませんよ」
そんなばかな、さっきまで起きて喋っていたんだ。
現在彼は意識も戻り退院してますが、あの夜そんなことを言っていたことは覚えていないということです。
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