悲しすぎるきっかけ…冷蔵庫の中の死んだ子に6年間話し続けた父立ち直れないほどの不幸が次々と父親を襲った…。

「片時も離れたくない…」

冷凍庫の中の死んだ我が子に話し続けた父。


 
次々と襲う不幸をきっかけに、
愛する我が子の亡骸を6年間も
自宅の冷凍庫に保存していた夫婦。

 
これは異常な愛情なのだろうか…。
幸せな時間がぼろぼろと崩れ、
現実を受け入れられずに過ごした6年間。

 
なんとも切ない話に心打たれる…。
その悲しすぎる物語をぜひ読んでほしい。
 
 
 
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中国重慶市の片田舎で暮らすシュエミンさん。
彼は、泥で作った侘びしい家に親族6世帯と住んでいた。

 
腕の立つ大工だったシュエミンさんは1979年に結婚、収入を増やし生活を安定させるため、結婚を機に都市部に出稼ぎを始めた。
その後、1982年に長女、1987年に長男を授かり、家族と過ごす大切な時間を増やすために出稼ぎをやめ村に戻り、3階建ての新居を構え妻と子供たちと暮らし始めた。
シュエミンさんに、家族と過ごす幸せな時間が過ぎていった。

 
しかし、その幸せな時間が突然崩れ始めたのだった。
 
日差しの強い夏のある日、街へ買い物に出かけた長女が早々に帰宅。
「何でもない」という長女だったが、顔色が優れない…。
その1時間後、彼女は裏庭で倒れそのまま息を引き取った
 
シュエミンさんは、顔色が悪かった娘を心配せず何もしなかったことを悔い、悲しみにくれる。
寂しさ、悲しさ、悔しさに押しつぶされそうな毎日だったが、時の流れが彼の心をゆっくりと癒やしていった。
 
しかし9年後、再び悲劇が襲う……。
 
「1ヶ月も風邪が治らない」との長男からの電話。
息子を病院へ連れて行き検査を受けると、末期の白血病の診断が下る
すでに手の施しようがなく、その年の7月に息子は息を引き取った。
 
10年で娘と息子の2人を失い、その現実を受け入れることができないシュエミンさん。
「息子と片時も離れたくない…」と埋葬できずにいた。
妻を説得して、息子は埋葬せず、そばに置いておく選択をしたのだった。
 
「その日の夜に、冷凍庫を空にし、息子の亡骸を入れた。そして6年間が過ぎた」
「私たちの悲しみを誰もわかってくれることはない」
出典:TOCANA
 
と、息子が眠る冷凍庫に手を添えながら語るシュエミンさん。
大切なものを失った苦痛に耐えきれなくなると、冷凍庫の中の死んだ我が子に話しかけていたという。

 
近隣に悪い影響を与えているのも分かっている、これが正しいこととも思っていない。
がしかし、シュエミンさんは息子と離れることができないのだった…。
 
 
大切な存在を亡くした時、誰もが一度は「奇跡が起きて生き返ってほしい」と願うものだろう。
死とはそれほど受け入れがたい深い悲しみであり、愛するものにまた会いたいと思うのは当然の気持ちである。

 
2度の悲劇が幸せな時間を奪い、現実を受け入れられず息子の亡骸と過ごした6年間、辛く悲しい時間だっただろう。
シュエミンさんの心の平穏を願うばかりだ。
 
 
参照:TOCANA
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