【恐怖話】クリスマスが必ず楽しいとは限らない…心が凍る3本 楽しいはずのクリスマス、そんなクリスマスにまつわる怖い話を3みっつ、ご紹介します…。

日本では、クリスマスと言えば皆でケーキを食べたりプレゼント交換をしたりなど、明るいイメージがあります。
 
一方イギリスでは、クリスマスの夜は暖炉を囲って皆で怪談を楽しむという伝統があるんだそう。
 
今回は、イギリスの伝統にちなんで、クリスマスに関連した怖い話をご紹介。
 
クリスマスは楽しむだけでなく、寒い冬に便乗してあえて冷たい雰囲気を感じるのもいいかも…。
 
ぜひ皆で恐怖におののいてください。
 
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「クリスマスの贈り物」

クリスマス、
トムはサンタクロースからのプレゼントを楽しみにしていた。

朝起きるとクリスマスツリーの下にプレゼント箱が3つほどあった。
窓からサンタが中を覗いているのが見える。
サンタはニタニタと笑いながらトムを見ている。
トムはニタニタ笑っているサンタを見て
少し不機嫌に思いながらもプレゼントの置いてある所に行った。

トムはまず一つ目のプレゼントを手に取った。
サンタは更にニタニタと笑っている。
プレゼントの箱を空けると中から長ズボンが出てきた。
トムは少しがっかりしたような表情をしながらも
次の箱を手に取った。
サンタは腹を抱えて笑っている。

二つ目の箱を開けると中からサッカーボールが出てきた。
トムはますます不機嫌になり、とても腹が立った。

トムは続けて一番大きな最後の箱を開けた。
すると中から自転車が出てきた。
サンタは雪の上を転がりまわって笑っている。

トムはとうとう耐え切れなくなって泣き出してしまった。

出典: 怖話

長ズボン、サッカーボール、自転車。
どれも足が必要なのに、そんなプレゼントをあげるのは嫌がらせです。
 

「壷」

荒川さんは幼少期、他の子と同じ様にサンタクロースを信じていた。
 ただそれも小学校にあがると、いささか懐疑的になっていった。

「両親がね、厳しかったから」

両親とも県の役所に勤めるガチガチの公務員だった。
なのでシルバニアファミリーをお願いすれば百科事典に、ゲーム機をお願いすれば電子辞書になったという。

サンタなんていないんじゃないか、うすうす理解しつつもまだ信じたくはない年頃だった。

その年のクリスマスも枕元には動物図鑑が置いてあり、がっくり肩を落として荒川さんは学校に向かった。

「他の子はゲーム貰ったとか、大きくて可愛いお人形貰ったとか、そんなのばっかり……。惨めだったわ。他の子に『サンタさんに何貰ったの?』なんて聞かれたくなくて、その日は一日空気のように過ごさなくちゃいけなかったの」

帰り道も同級生を避けるように、いつもは通らない道を選んだ。
住宅地を抜けて人が少ない公園を抜ける時に、荒川さんを呼び止める声があった。

振り返ると、おじさんがいた。

両親とも違う、親戚のおじさんとも違う、薄汚れた格好だったという。浮浪者とも違う、例えるなら<用務員さんをくたくたに煮込んだ感じ>だったという。

「お嬢ちゃん、お嬢ちゃんは欲しいもの、ないかい?」

ある、荒川さんは即答した。

おじさんは「そうだろう、そうだろう」と頷いた。
背広姿じゃない大人の人は荒川さんの周りにはいなかった。

だからかもしれない。

(あぁ、この人が本当のサンタさんなんだ!)

幼い荒川さんはそう考えたという。本で読んだようなお髭はなかったけれど、大きな瞳は湖のように澄んでいた。大きな手で荒川さんの頭を撫でた。

「お嬢ちゃんにはこれをあげよう。きっと、気にいるものが入っているよ」

おじさんはクリスマスカラーの包装紙に包まれた、バスケットボールくらいの大きさの箱を渡してくれた。

ありがとう、と声を張りあげて幼い荒川さんはお礼を言った。

感触から木製の箱だとわかったという。

メリィークリスマス! そう言うおじさんに満面の笑みで手を振った。

(なんだろう、なんだろう)

自然にスキップをしそうな足取りになった。

(お人形さんかな。ゲームかもしれない)

自宅につくやいなやプレゼント箱をあけると、中には箱にぴったり収まるサイズの壷が入っていた。

(さぁ! なーんだ!)

蓋を軽く開け、目を瞑って荒川さんは手を突っ込んだ。

ざらついた感触だった。

手をひきぬいて目を開けると白い砂のようなものが袖や腕にまとわりついていたという。

(底の方に入ってるのかな?)

今度は肘まで深く突っ込んだ。しかし砂のようなものしか感触は得られない。

何度も何度も手を入れた。その度に白い砂は飛び散った。

その時「ただいま」と半休をとった母親が帰ってきた。

荒川さんのお母さんは壷を見て、図工で使う何かだと思ったのだろう「なぁに、それ?」と笑っていた。しかし 荒川さんが説明しようとする数瞬で笑顔は消えた。

「あんた、これどこで拾ってきたん!」

今までに聞いたことのない怒鳴り方だった。
いつもの、厳しいけど優しいお母さんの顔はどこにもなかった。

「え、え……」

荒川さんのお母さんは狂ったように娘の袖を、腕を払った。
母親の異様な取り乱し方に荒川さんは怯え、何も喋れなかった。

「あんたこれ骨よ! これ骨壷よ!」

人を焼いた後の骨よ、そう叫ぶお母さんを、荒川さんは放心して見つめた。すでに部屋のあちこちに白い砂はちらばっていた。

だからクリスマスは嫌い、そう荒川さんが言うのも納得できる。

「この時期になるといまだ夢に見ちゃうのよ。

 グチャグチャになったおじさんが右腕にすがりついてくる夢を」

出典: 人から聞いた怖い話-実話恐怖話コレクション-

骨壷を渡されたなんて、怖すぎます。
即引っ越しをお勧めします。

 

「消えたクリスマスツリー」

これは俺が小学校3年か4年のときに体験した話・・・。

ある町で、何年か前から放置された巨大クリスマスツリーが邪魔だと問題視されていた。
俺の家はマンション経営していて、その4階に住んでいた。

かなり離れた町なのに、4階のベランダからでもよく見えるほどの巨大なクリスマスツリーだった。

そのツリーのせいで道路が見えにくく、交通事故が多発していたらしい。
市がどうにもしないので、みんな困っていた。

その日は1日中大雨で、その影響か、夜に雨が止んだ頃には空が一面ピンク色をしていた。
俺は空が気になっていたため、カーテンを開けっ放しにしていた。

水曜日だったので、ドラゴンボールZを観ていた。
(ちょうど界王神界で、悟飯がZソードを抜く話)

しばらく観ていると、突然TV画面がぶらつき映像が見えなくなった。

「何だよいいところだったのに~!!」と、TVを叩いても直らない。

その時だった。

ふと外を見ると、妙な違和感を感じる。

空がピンク色なのを除けば、いつもの見慣れた風景なのに、何故か不自然さを感じる。

俺の住んでいるところは盆地なので、外を見渡すと山が連なっている。

山の前に目をやった。

なんと、巨大な人型の物体が歩いているではないか!!

一瞬目を疑ったが、どう見ても巨大な人間が歩いているようだった。
そして、その巨人の手を見ると、あの邪魔だったクリスマスツリーを持っていて、どこかに運んでいるようだった。

30分くらい見ていたはずなのに、TVが直って続きを観ると、時間は1秒も経っていなかった・・・。

後日、例の町に行ってみると、ツリーはもう無かった。
近所の人に聞いても、ツリーは初めから無かったと言う。

???????!!

友達に話したら馬鹿にされた。

・・・でも俺は確かに見たんだ!!

あれは妖怪『でぇだらぼっち』だったのでしょうか??未だに謎です。
(映像に残せば良かった!!)
 

出典: 怖い話まとめブログ こわばな

 
 もののけ姫に出てきたくらいの大きさだったのでしょうか?
ただの見間違いであることを祈っています。
 
厳選の怖い話をお届けしましたが、いかがでしたか?
 
クリスマスの夜は、あえてこのような余興を行うのも趣きがあるかもしれません。そのときは、ぜひとびっきりの怖い話を行いましょう。
 

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