私はワクワクしていた。だって久し振りにみんなに会えるから。
だから朝からずっと笑顔だった。
だから朝からずっと笑顔だった。
(あっ、木下君、すごい痩せてる。)
(陽子、キレイになったなあ。グッ。)
(裕美、学校の先生になりたいって言ってたけど、なれたのかな。)
(陽子、キレイになったなあ。グッ。)
(裕美、学校の先生になりたいって言ってたけど、なれたのかな。)
そうして遠くからみんなを観察している私の目に、一人の男性の姿がうつった。
(園田君・・)
園田君は当時、私が憧れていた人だった。この人に会いたくて私は・・・。
だって彼、仕事が忙しくて、前の同窓会には来てなかったから。
同窓会じゃダメだと思ったから。
だって彼、仕事が忙しくて、前の同窓会には来てなかったから。
同窓会じゃダメだと思ったから。
園田君が来ている事を知った私は嬉しくて、ついニヤけてしまった。
ふと奥の方を見ると、ユキの顔が見えた。
ふと奥の方を見ると、ユキの顔が見えた。
(フフッ、ユキ、笑ってる。嬉しそうだね。
みんな来てくれたんだもんね。
ごめんね。ヒヒヒッ。)
私は園田君の事を想いながら、そっと手をあわせた。
あなたにはこの意味が分かりますか?
意味が分かると、背筋が凍ります…
【次へ進む】を押すと続きが読めます が、
怖いのが苦手な人は読まないで下さい…
【 解説 】
『(フフッ、ユキ、笑ってる。嬉しそうだね。
みんな来てくれたんだもんね。
ごめんね。ヒヒヒッ。)』
とすでに語り手が怖い…
さて、今回は、
『だって園田君は、仕事が忙しくて、前の同窓会には来てなかったから。
同窓会じゃダメだと思ったから』
と語り手が言っている。
ということは、同窓会以外のことで、
同級生が集まっている。
『ユキ、笑ってる。嬉しそうだね。』
『ごめんね。ヒヒヒッ。』
『そっと手をあわせた』
から、おそらくユキのお葬式。
笑っているのはユキの遺影だろう。
そして、『ごめんね』と言っていることから、
園田君に会いたいがために、
語り手がユキを殺した。
園田君は
『仕事が忙しくて、前の同窓会には来てなかった』
らしいが、今回の葬式には参加している。
同級生のお葬式だから…
というのもあるかもしれないが、
もしかしたらユキは園田君と付き合っており、
それで園田君は忙しい中駆けつけたのかもしれない。
そうなると、園田君にも会え、
園田君と付き合っていた邪魔者であるユキも
殺すことができたということで、
語り手としては二度おいしい…
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