真夜中、突如ラーメン屋の前に響き渡る「パーン」という音…なにごとかと外を見に行くもあたりには何もなく…そこから始まった戦慄の体験。
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中学校の先生から聞いた話。
先生は大学生のとき、マンションの一階にあるラーメン屋で働いていたらしい。けっこう夜中まで働いてたらしく、帰宅するのは朝方だった。
ある日、仕事も終わり厨房の片付けをしていると、外からパーーーーン!と大きな音が聞こえた。
その音に店のひと全員驚いちゃって、急いで外に出てみたら、なんにも変わったことがなかった。強いて言うなら、店の近くにある電柱に置いてあるお供え物がなくなっていたこと。
その時はお供え物を盗んだ馬鹿がいるって笑い話になったんだけど、それが毎日続くようになったから、みんな不思議がったらしい。
で、その後にマンションの階段を駆け上がって行く足音がした!という話にもなり、お店の人はこれは幽霊なんじゃないかと思い始めた。
それから何日かたったある日のこと。さすがにこれじゃあ洒落にならない、ということになって、ジャンケンで負けた人があの不思議な足音の正体を調べることになった。
僕「…..で、先生。もしかして….」
先生「ジャンケンで俺が負けた」
友「うはwwwwマジワロスwwwww」
ガチで嫌だったらしい。泣く泣く、マンションの階段をのぼり、一階ごとに確認してみると、ある階で1つだけ部屋の扉があいていた。
先生は、ああー絶対ここだわ、もう、なんかいるもん、と直感的で感じたらしい。で、勇気をふりしぼって扉を開けて中に入ってみると、お菓子をかかえた管理人さんがいた。
え?お菓子を盗んだのは?え?え?
先生はすごい混乱した。普通なら笑い転げているところだけど、夜中のせいかずいぶん落ち着いていた。
それから管理人さんにわけを聞いた。先生はそれを聞いてぼうぜんとしてしまった。
管理人さんの息子さんはこのベランダから花火を見ていて、誤って落ちて死んでしまったこと。そして、娘さんがここで自殺してしまったこと。
夏の暑さを忘れた。
それから、ここでは相次いで自殺する人が多くなったらしい。あの音は、人が落ちた音だったのか、と思った。
ベランダで手を合わせて、しばらくの間管理人さんと一緒にいた。幾分か過ぎて、管理人さんに別れのあいさつをして、部屋から出た瞬間、あの音がした。
いそいで先生は部屋に引き返したが、そこには管理人さんはいなかった。管理人さんは、外の地面に倒れていた。真っ赤な血の海とはこういうことだったのか。
それからマンションは封鎖し、ラーメン屋もなくなった。今でも先生はその時のことを鮮明に覚えているらしい。
参照:パラノーマルちゃんねる
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