【心霊話】動物実験の担当者が体験した恐怖体験…

    都市伝説  15年07月19日11時14分
    【心霊話】動物実験の担当者が体験した恐怖体験…

    これは動物の呪いなのか…!?
    ある動物実験での体験談です。


    某研究所の実験動物棟で働いていたときの話です。

    仕事内容は動物の世話/実験室の掃除/滅菌(めっきん)処理/実験補助等。

    自分がいた実験動物棟はクリーン動物(マウス)を飼育している棟で、入室には無塵衣(むじんい)という、塵(ちり)の付きにくい全身を覆うタイプの衣に着替えます。
    むき出しの部分は顔と手、足だけの服です。
    滅菌マスクをし、手は消毒後、医療用手袋をつけます。
    足は滅菌済みの靴下をはきます。

    この状態だと声、体型、目、眼鏡くらいでしか、人を判断できません。

    その日、私は休日出勤に当たっており、チャチャッと終わらせて帰ろうと思い、急いで、クリーンエリアへと向かいました。

    扉の前には私たち実験補助要員のネームプレートと研究員のネームプレートが掛かっており、私は自分の名前の書かれたプレートをひっくり返し、他に人がいないことを確認しました。

    動物を扱うため、休日はローテーションで一人出勤があたりまえです。
    また、研究員たちも、まず出勤する人はほとんどいません。

    早々と無塵衣に着替え、エアシャワーを浴び、中に入りました。
    クリーンエリアといっても色々で、通常の流れは

    脱衣所→エアシャワー→廊下→各部屋(動物室/実験室)→廊下→脱衣所

    まあ、簡単に書くとこんな感じです。
    気圧調整もされています。

    淡々と作業をこなしていき、作業も半ばに来たときでした。

    「ゴゥーーー」というエアシャワーの音がしました。

    私は「あ、誰か入ってきたな」と思い作業を続けたのですが、しばらくしておかしい事に気がつきました。
    いくらたっても部屋に入る扉の音がしないのです。

    普通、気圧調整された部屋に入るときは、扉の上にあるダンパー(空気を逃がす装置)が「カパーン!」と音がするし、扉自体の音が「ガチャン!」と音がします。
    一番遠くの部屋にいても聞こえる音です。
    不思議に思い、各部屋を点検に行きました。
    扉には小窓(のぞき窓)がついており、小窓にはフタがついています。一部屋ずつ小窓を覗いていきます。
    フタを「カパッ」とあけ小窓を覗き、「パタン」と締め次の部屋へと。
    全ての部屋を覗きましたが誰もいません。

    釈然としませんでしたが、作業中の部屋に戻りました。
    作業はマウスの戸敷を新しいものに変えるという作業です。
    部屋にはケージと呼ばれるマウスを飼育するケースが、ラックに並べられています。
    ラックは一部屋に6個設置されており、1ラックは4段の作りになっています。
    1段に5ケース。1ケースには1~5匹のマウス達が飼育されています。
    かなりの数のマウスがガサガサゴソゴソ「チチチッ」(鳴き声)など絶えず音がしています。

    と、そのとき一瞬マウス達のザワザワが止み、「パタン」という音が部屋に響きました。
    扉についている小窓のフタを閉める音です。

    「!!」「なんだ?!」「誰か覗いてたのか?」

    急いで扉を開け廊下を確認したのですが、一歩道の廊下には誰もいません。
    廊下には飼育室/実験室へと繋がる扉が均等に並んでいるだけです。
    ドアの開閉の音も聞こえませんし「なんかやばいぞ!」と思い、とにかく急いで仕事を終わらせました。

    クリーンエリアを出てネームプレートの確認をしましたが、"入室中"は自分のみ。
    靴も確認しましたが、自分の靴しかありません。
    おかしい。確かに音がしたのに。
    エリア外から中の廊下を覗ける場所があり、見に行きました。

    「あれ・・誰かいる・・」

    一本の廊下の左右に扉が並んでいる。
    その廊下の真ん中あたりに人がいます。
    廊下の突き当たりは壁。
    反対の突き当たりは、今覗いている壁+窓。

    「あれは誰だ?」

    無塵衣を着た人が、這っているのが見えました。
    四つんばいで、身を小さくして、ちょっと進んでは止まり、またちょっと進んでは止まりという感じです。
    じっと見ていると、ソレの動きは止まりました。
    そしてこっちを振り返りました。
    私は反射的にお辞儀をしていました。
    (エリア内では普通の挨拶の仕方です)

    そして誰かを確かめようと顔を見ました。
    無塵衣の空いている部分(顔の部分)、マスクのせいで目だけしか見えませんが、その目がおかしい。
    目に何か生えている。

    距離にして約30mくらい。
    遠くてよく見えない。
    よく見ようと身を乗り出した時。

    ソレが凄いスピードでこっちに向かって這いずってきました。
    四つんばいなのにめちゃくちゃ早い。

    「うわっ!」

    思わず声がでてしまった。
    2~3mまで迫ったとき、目に生えているものがわかりました。

    それは注射針でした。
    向かって左の眼球に注射針が刺さっていました。
    はたしてその謎の物体の正体とは?
    もしかして…ホントに呪い!?
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