【解説】
『壁には、寝ている赤子の絵がかかっていた』
という記述や、
『ネコさんはイタいとき、ニャアって鳴くけど、ねこふんじゃったとき、ねこは泣かなかった。』
のように”ネコさん”と”鳴く”、”ねこ”と”泣く”という記述から、
『ねこ』というのは、寝子のことだろう。
つまり、寝ている赤子のこと。
おそらくこの寝ていた赤子は日記の主の弟で、その赤子である弟ばかり可愛がっていたために、主は嫉妬していた。
なので、踏んだことに対して、
『ちょっといい気味だったよ』
と言っているのだろう。
そして、
『ずーっと呼んでる。ゆうくん、まだ起きないのかなあ』
ということから、おそらく赤子は死んでしまった。
『わざとじゃないよ』
と言っていることから、赤子に嫉妬はしていたものの、殺す気はなかったはずである。
『ねこふんじゃった』なんて言っているが、赤子を『ゆうくん』と言っているので、ある程度可愛がっていたのではないか、と思う。
となると、嫉妬していたため、踏んだことに対して、
『ちょっといい気味だったよ』
と言っているものの、いざ赤子が死んでしまったら、この日記の主は自分を責めることになるだろう。
果たして、この日記の主はどうなってしまったのだろうか?